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急性副鼻腔炎について
 

 副鼻腔は鼻腔(鼻の穴、鼻息の通り道)の周囲にある空気の部屋で、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞の4つに分かれています。この副鼻腔に急性の炎症が生じた状態が急性副鼻腔炎です(慢性の炎症が続いたものは慢性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症です)。原因は急性鼻炎に引き続いて起こることが多いですが、虫歯から上顎洞炎を起こすこともあります。

症状
 急性の炎症により腔内に膿汁が溜ると、頬や目の周囲、眉間の痛み、黄緑の汚い鼻水などが生じます。鼻水がのどの方に落ちてゆき、痰のようにして出てくることもしばしばあります。その他、歯痛、頭痛も症状の一つです。ごくまれに、炎症が眼窩内(目の周囲組織)や視神経に及ぶと視力の急激な低下や複視(物が二重に見える状態)が生じることがあります。特に視力が低下した場合には、24時間以内に処置をしないと視力の回復が困難になるといわれています。

診断
 上記症状に加え、鼻腔内の膿汁流出(特に中鼻道、副鼻腔の出口付近)や単純レントゲンによる副鼻腔の異常陰影があれば急性副鼻腔炎を疑います。眼窩内の炎症が疑われる場合にはCTやMRIといった断層写真も必要となります。

治療
 抗生物質や鎮痛剤、消炎酵素剤、粘液調節剤等の内服が一般的な治療方法です。内服薬で改善されない場合には、抗生物質の点滴や上顎洞穿刺による洗浄も行われる場合があります。万一視力が低下した場合には、手術的な治療による膿汁排泄、病巣郭清および抗生物質、ステロイド点滴による消炎を図ります。




 前日より右頬部痛、右鼻漏あり受診。右鼻腔に膿汁流出、レントゲンにて右上顎洞、篩骨洞に異常陰影(矢印)あり。視力低下、複視なし。抗生剤(クリンダマイシン)3日間内服にて症状軽快せず、同剤点滴1回/日、3日間点滴。その後症状改善。2週間後のレントゲンにて異常陰影は消失した。

 
 

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