新着情報

2010.12.17

九州大学耳鼻咽喉科の玉江先生が手術見学に来院

先々週 3 日間にわたり、九州大学耳鼻咽喉科の先生が当院で行われている手術見学のため来院されました。九州大学耳鼻咽喉科は 1907 年に日本で 3 番目の帝国大学として開設された歴史ある科で、歴代の教授の中で耳科学を専攻された先生も多く、現在の小宗静男教授も基礎研究から手術まで、現在も第一人者として日本の耳科学をけん引されていらっしゃいます。今回はその九州大学から、玉江昭裕先生が仙台までわざわざいらっしゃいました。玉江先生はまだ 30 代後半の若い先生ですが、九州大学での耳科手術を担うホープの一人です。以前にも書いたことがありますが、他施設の手術を見学するメリットは、新しい術式を勉強するということのほかに、自分の行っている手術の良い点、悪い点を今一度反省するできる点にあります。現在、耳科手術は大分標準化されてきていますが、それぞれの施設の歴史的な背景などから、同じ疾患に対しても異なる術式が選択される場合があります。各々の術式の良い点を吸収しながら、自分の技術を向上させていくことが、よりよい術者になるためには大切です。今後も様々な施設の先生方と交流を持ちながら、自己の向上に努めなければと思う 3 日間でした。

院長と玉江先生(右)
2010.10.12

第20回日本耳科学会総会学術講演会参加

先々週のアメリカ耳鼻咽喉科学会に引き続き、先週は愛媛県松山市で行われた第20回日本耳科学会に参加いたしました。愛媛大学は代々中耳の研究や手術が盛んな大学です。前回にも書きましたが年々発表演題数も増加し、丸3日間のプログラムとなります。耳に特化した学会ですので、どのセッションも中耳手術に直接かかわるテーマが多く、気がつくと一日学会場に缶詰ということになりますので、その状態が3日間続くと最終日は疲労感も強く漂ってきます。今回は、耳硬化症に対する手術の成績について発表しました。

学会での活動は、臨床に直結するということだけではなく将来的な展望を考察する上で非常に重要なものとなります。学会期間中は、外来時間や手術時間の変更等で患者様には大変ご迷惑をおかけしますが、なにとぞご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。

2010.10.01

AAO-HNSF 2010

2007年から続いて今年も、ボストンで行われたアメリカ最大の耳鼻咽喉科学会AAO-HNSF (American Academy of Otolaryngology and Head and Neck Surgery Foundation)2010に参加させていただきました。鼓膜形成術接着法の基本と接着法を使用した鼓室形成術について、以前と同様、兵庫医科大学耳鼻咽喉科の阪上雅史教授と共同での教育講演を行いました。

講演も4回目ということがあり、少々余裕も出るかと思いきや、英語を母国語とするアメリカ人の先生方に英語で教育講演をするというのは、やはり相当なプレッシャーを感じるものです。質問内容もより具体的になってきており、この接着法を実践している先生方がアメリカにもいらっしゃることを思うと、大変光栄に感じるところです。それに伴い、いつまでたっても進歩しない自分の語学力(英会話力)に失望してしまう講演でもあります・・。楽天では、会社の公用語を英語にする計画のようですが、やはりなかば強制的な力がないと英会話力は向上しないのかもしれません。来年もまた発表できる機会があれば、内容とともに英語表現力も鍛えなおしてみたいと思いました。

講演終了直後。右が阪上雅史教授、左が当院副院長。
(平成22年9月26日16:15~17:15(現地時間)、ボストンにて)

2010.08.16

「患者さまからのお便り」を更新しました。

当院院長が発表した鼓膜形成術(接着法)をふくめ、当院で行なった中耳手術の症例は、6000例をすでにこえております。
これまでに、手術を受けられた多くの患者さんから、たくさんのお便りが院長のもとに届いております。中には海外でこのホームページをご覧になりわざわざ来日され、当院で手術を受けられた患者様もいらっしゃいます。
ここでは、そのなかの一部をご紹介いたします。

詳しくはこちらをクリック!

2010.07.26

第14回みなみ名古屋耳鼻咽喉科懇話会講演

みなみ名古屋耳鼻咽喉科懇話会は、名古屋市内の主に南の地区で開業または勤務されている耳鼻咽喉科の先生方で構成される勉強会です。7年前より年2回開催され、耳鼻咽喉科領域での臨床に関する詳細な検討と情報交換が行われております。今回は、幹事の先生よりご指名を承り、当院で行われている中耳手術の実際についてお話させていただきました。今回は30名弱の先生方が参加され、その中には総合病院の耳鼻咽喉科部長でばりばり仕事をされていらっしゃる先生もおり大変緊張もしましたが、多少なりとも当院での手術をご理解いただけたのではないかと思っています。その後の情報交換会では、手術に関する具体的なご質問もたくさんいただき、やはり第一線で活躍されている先生方ならではの活気あふれる会になりました。面識ない先生方とは、学会等でもなかなかお話できないことが多いため、このような会でざっくばらんに情報交換できる機会というのは大変貴重だと感じています。

懇話会会員の先生方と(講演直後)

2010.05.26

竹林会講演

竹林会は、秋田市の耳鼻咽喉科開業医の先生方でつくられている勉強会です。40~50代の比較的若い先生方が中心となっており、入院設備をもたない診療所でも積極的に手術をしておられる先生も多くいらっしゃいます。今回は、低侵襲で外来でも可能な鼓膜形成術接着法に関して講演をさせていただきました。講演後の質疑応答では、実際に手術をされている先生ならではの技術的なことや術後経過、適応などについてたくさんのご質問をいただき、大変有意義な時間でした。秋田県も隣県同様に耳鼻咽喉科医が少なく、総合病院の勤務医の数も減少している状態のようです。その中で自分たちでできることは何とかしようという開業医の先生の意気込みが感じられました。このように積極的な開業医の先生方とも密に連携を取りながら、今の厳しい医療情勢(とくに東北の耳鼻咽喉科にとって)を何とか打開していきたいと思う一日でした。

2010.02.24

鼓室形成術の年間手術数が全国第2位になりました。

本年3月10日発行の週刊朝日MOOK”2010 手術数でわかるいい病院全国&地方別データブック”において、当院が年間342例で全国第2位になりました。

本雑誌の発刊以来、第2位をキープしておりますが今年も同様の症例数となりました。今回も、入院期間の長短による術後問題発生率の影響を指摘するコメントがありましたが、欧米ではもはや耳の手術は日帰り手術が主流です。制度や施設の関係もあり、日本でこれを実行することはなかなか困難ですが、「ある程度の期間」入院することで、術後の成績が向上するという点には、少々疑問が残ります。また総合病院で入院することの利点も挙げられているようですが、局所麻酔下での手術であれば、よほどの重症患者でない限り、基礎疾患があっても大きな問題は起こりにくいと思われます。もちろんそのためには、基礎疾患の主治医の先生との連携が重要で、手術に際する注意点等の指示を受けることも大切なことです。

2010.02.07

第6回岩手県耳鼻咽喉科研究会講演

岩手県耳鼻咽喉科研究会はおもに岩手県在住の比較的若い(40代)耳鼻咽喉科の先生方で構成される研究会です。岩手県は面積が県としては全国一広く、また耳鼻咽喉科医の数も他県に比べると少数であり、諸先生方も大変な苦労をされながら診療にあたっていらっしゃいます。今回は、当院で行われている中耳手術の紹介と適応などについて、講演させていただきました。東北新幹線のおかげで、仙台‐盛岡間も40分ほどで移動が可能で、日帰りもストレスなくできます。やはり高速交通網はありがたいものです。

このように、宮城県だけではなく他の隣県の先生方とも交流を密にして、よりよい医療を提供できるようにしていきたいと思っております。

会長の伊藤俊也先生(向かって右)、千葉隆史先生(左)とご一緒に

2010.01.04

明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

昨年は医院新築移転があり、患者さまにはなにかとご不便をおかけしたかと思います。外来も混雑のため、診察までにお待たせをしてしまう時もあり、大変申し訳なく思っております。現在、一般外来も中耳外来と同様に予約制にすることも検討しております。また職員もやっと新医院に慣れ、中耳手術も今のところ滞りなく行うことができております。今後とも、今まで以上により良い医療を提供するために、努力してゆく所存ですので、よろしくお願い申し上げます。

2009.12.12

日耳鼻宮城県地方部会第139回例会参加

12月12日(土)午後より、日耳鼻宮城県地方部会第139回例会に参加いたしました。宮城県地方部会は、おもに宮城県で耳鼻咽喉科を専門として医療を施行している先生方の集まりで、この例会(学術講演会)は年4回開催されます。今回は、副院長が耳硬化症という病気に対する手術成績について発表しました。この耳硬化症に対する手術方法も一つではなく、それぞれに長所と短所を持っています。それをどのように適応していくかが医師の一つの技量といってもよいでしょう。術式の適応はもちろん病気の性質に大きく関わってきますが、それと同時に患者さまの希望、生活背景なども重要な要素になってきます。それを総合的に判断し、決定することが重要であると考えています。

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