第6回岩手県耳鼻咽喉科研究会講演
岩手県耳鼻咽喉科研究会はおもに岩手県在住の比較的若い(40代)耳鼻咽喉科の先生方で構成される研究会です。岩手県は面積が県としては全国一広く、また耳鼻咽喉科医の数も他県に比べると少数であり、諸先生方も大変な苦労をされながら診療にあたっていらっしゃいます。今回は、当院で行われている中耳手術の紹介と適応などについて、講演させていただきました。東北新幹線のおかげで、仙台‐盛岡間も40分ほどで移動が可能で、日帰りもストレスなくできます。やはり高速交通網はありがたいものです。
このように、宮城県だけではなく他の隣県の先生方とも交流を密にして、よりよい医療を提供できるようにしていきたいと思っております。
会長の伊藤俊也先生(向かって右)、千葉隆史先生(左)とご一緒に
日耳鼻宮城県地方部会第139回例会参加
12月12日(土)午後より、日耳鼻宮城県地方部会第139回例会に参加いたしました。宮城県地方部会は、おもに宮城県で耳鼻咽喉科を専門として医療を施行している先生方の集まりで、この例会(学術講演会)は年4回開催されます。今回は、副院長が耳硬化症という病気に対する手術成績について発表しました。この耳硬化症に対する手術方法も一つではなく、それぞれに長所と短所を持っています。それをどのように適応していくかが医師の一つの技量といってもよいでしょう。術式の適応はもちろん病気の性質に大きく関わってきますが、それと同時に患者さまの希望、生活背景なども重要な要素になってきます。それを総合的に判断し、決定することが重要であると考えています。
第19回日本耳科学会総会学術講演会参加
今年も、第19回日本耳科学会に参加いたしました。今回は、中耳手術後に鼓膜が正常より外側に治癒してしまう浅在化鼓膜について発表しました。この学会も年々発表演題数も増加し、丸3日間のプログラムとなります。学会期間中は、外来時間や手術時間の変更等で患者様には大変ご迷惑をおかけしますが、このような学会等での学術活動も医療水準向上につながる大きな要因となりますので、なにとぞご理解いただければ幸いです。
AAO-HNSF 2009
一昨年、昨年に引き続き、今回もまたアメリカ最大の耳鼻咽喉科学会AAO-HNSF (American Academy of Otolaryngology and Head and Neck Surgery Foundation)2009に参加させていただきました。前回同様に兵庫医科大学耳鼻咽喉科の阪上雅史教授と共同での教育講演の中で、鼓膜形成術接着法の説明をいたしました。
今回は昨年に比しやや参加人数は減少したものの、その日のプログラム最後の講演ということもあり、講演終了後に多数の質問がありました。中には、前回の講演を聴いていただいた後に、実際に接着法を試みて、不明な点を今回の講演で質問された先生もいらっしゃり、その熱意に大変感服しました。この教育講演は、参加費用が50~60ドルかかりますので、講演内容は厳しくチェックされアンケートで良好な感想が得られない場合には、次回の講演が拒否されることもよくあるようです。今回の講演で、さらにアメリカでの接着法の概念が浸透しつつあるのではないかと手応えを感じています。
講演終了直後。右が阪上雅史教授、左が当院副院長。
(平成21年10月6日16:15~17:15(現地時間)、サンディエゴにて)